2025/06/26 - 1990 年代後半のインターネット
Windows 95 の事を知ったのはテレビや本という時代ですね。パソコンは MS=DOS から GUI に変わろうとしはじめて、各社がそれなりの GUI 環境を作るようになっています。そしてキーボード操作が当たり前だったところにマウスが追加されたんですね。(すでに Macintosh の Mac OS はマウス操作が可能でしたが……)
Windows 95 が出ている当初は Web ブラウザが入っていません。まだパソコン通信の時代です。ただ、インターネットについてはすでに認知されていました。というのも 1995 年 1 月に阪神・淡路大震災が発生するのですが、火事だったり建物が壊れていたり、という状況でだったわけで、テレビ局もまともに取材できる状況ではなかったのですね。その時すでに使用していた人たちがインターネットで状況を配信して拡散されています。ここでインターネットの便利さを知る事になります。
自分はその後仙台に行くようになるのですが、仙台アエルに仙台市の施設があって、どこでインターネットが特定時間無料で使えるようになっていたとか、日立もプリペイド製でインターネットを使えるようにしていたりします。ちなみに電話はポケベルの時代で、まだ固定電話と公衆電話の時代なのですが、ISDN が普及はじめていて、公衆電話にモジュラージャックが付いていて、そこにモデムを接続してインターネットができたりもしました。パソコンはまだデスクトップが主流の時代です。ディスプレイもまだブラウン管の時代。そんな時代なので、ページ表示は数秒たってレスポンスが返ってきて(ステータスバーに状況が表示される)少しずつ表示されていく、そんな感じになっていました。
Web ブラウザは Netscape Navigator が主流になります。Web サイトは HTML を編集してつくる必要がありました。CSS も JavaScript ももう少し後になってからです。なので、装飾も HTML を使う必要があります。どうしたか?というと、画面いっぱいに table タグで囲ってしまうんですね。で、その中で画像を表示させたりして自由にデザインを構築していた、という状況です。CSS の普及でそのような Web サイトも減っていったわけですが。また、サイドバーのあるデザインだとフレームを用いてたりします。動的に動かそうとすると Macromedia Flash とか。
マイクロソフトも自社でブラウザを開発して Internet Explorer を作るのですが、Netscape に追いついて来るのは IE4〜5 辺りになります。Windows だけではなく、Mac OS 向けにも Internet Explorer が提供される状態にまでなりましたからね!
家でインターネットをしたい場合、まずプロバイダ(ISP)との契約が必要でした。当初は月 2000〜3000 円位だったでしょうか? インターネットの接続ができるようにアナログ電話回線や ISDN 回線向けの電話番号が用意されていて、そこに接続します。アナログ回線だとモデムですが、ISDN だとターミナルアダプラ(TA)、複数の環境で接続しようとすると、ダイヤルアップルータでした。ダイヤルアップルータとパソコンは LAN 接続で、ここでようやく今の規格 10BASE-T や 100BASE-TX の Ethernet が出てきます。今でも有線接続で使われているジャックです。
プロバイダはメールアドレスと Web サイトの領域(共用サーバーのホスティイング)を提供しているのが当たり前でした。当時はまだ独自ドメインを登録する時代ではなく、プロバイダが所有しているドメインのディレクトリで割り当てられる時代です。プロバイダが http://www.example.ne.jp/ というドメインを使っていたとして、 http://www.example.ne.jp/~user/ という Web サイトのアドレスです。これ、Web サーバー Apache のユーザー領域を用いたアドレスです。ちなみに独自ドメインは .com .net .org が US$35 固定という時代でした。.jp ドメインって今でも高めの価格ですが、この当時の価格で設定されていて、そこからあまり価格変動が起きてなかったりします。 .jp ドメイン(汎用 JP ドメインと言われます)は後に提供が始まっていて、当時はまだ .co.jp や .ne.jp とかが使われています。Yahoo! JAPAN が現在も `www.yahoo.co.jp` を使っている理由がここにあります。
Yahoo! JAPAN は現在 Google や X から提供された検索などを表示していますが、当初はディレクトリ登録型で、サイトを登録申請する事で一覧に掲載される仕組みになっていました。これがクローラーを用いて自動収集して表示させるようにしたのが Google になります。
そういえば、こはブログとしてますが、ブログは 2000 年代になってから普及して各社でサービス提供するようになっています。1990 年代にはまだ存在せず、CGI(Perl)を用いて日記帳システムでいろいろ投稿していた人がいたとか、そんな感じでしょうか。よく存在していたのは掲示板やメールアドレスへ送られるお問い合わせなどのメールフォームですね。
自分が一番最初に公開しているブログは SSI を用いたものでした。なので、この Web1.0 Hosting で提供されているブログシステムに近い状態で運営していました。Web1.0 Hosting で SSI が使えるのを見て、どれを活かした Web サイトを作ってみたいな〜と考えて、こんな感じになりました。
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